ふじの井の酒は地元新潟県産の米の中から、
品質の高い米をよりすぐって原料としております。 「酒造りは米作りから」を実践し、
蔵人をはじめ地元農家の熱心な生産者の皆様と共に、 より良い米作りに取り組んでまいりました。 仕込みは11月〜2月までの冬期間に
地元の皆様に愛され、育てられてまいりました。伝統的な新潟の酒造りの手法で行います。 これからも地元と共に発展していきたいと思っております。 |
第77回 関東信越国税局酒類鑑評会 優秀賞受賞 |
新潟を代表する酒米として有名な「五百万石」に代わる酒造好適米を作ろうと、新潟県の農業試験場が開発した新たな品種は、平成五年「一本〆」と名付けられ、県の奨励品種となりました。 新しい品種を用いた酒造りは手探り状態からのスタートとなるため、ふじの井酒造でも早速「一本〆」を使った試験醸造を始めました。一年目、二年目と造りを重ねていくうちに、精米を担当する蔵人から「原料米の品質にばらつきがある。良いものをつくりたいから自分たちで栽培したい。」と話がありました。町おこしにも一役買えるし、純粋な紫雲寺産米での酒造りの夢も長らく持っていましたから、始めることにしました。 こうして町の農業青年5人(全員蔵人)と蔵元が協力して「紫雲寺町一本〆栽培研究会」を発足、栽培から製造まで一貫した地元産の酒を造ってきました。
純米吟醸「紫雲の光」は、蔵人栽培米「一本〆」を60%まで高精米し、古くから伝わる「不二の井戸」(朝日・飯豊連峰の伏流水)の水を使い、厳寒に仕込みました。低温でじっくりと醸した贅沢な造りのお酒です。深みのあるまろやかな味わいと、気品のある香りをお楽しみください。 ※「一本〆」の紫雲の光はお休みしています。 |
【 新潟日報 】 2006年(平成18年) 11月10日(金曜日) 「紫雲の光」 品評会で優秀賞
[ 製造の始まり ] ・・・
ゆめ板額は、中条町特別栽培米研究会 「どっこん水」、ふじの井酒造(株)、新潟県酒類販売(株)、3社の共同企画で平成七年より製造を始めました。コシヒカリは蒸すと粘りが出て酒造りには不向きと言われていましたが、蒸し方に工夫を凝らして粘りを抑える事に成功、コシの強いまろやかな純米吟醸酒に仕上げることが出来ました。
[ 原料米 ] ・・・
ゆめ板額は、中条町特別栽培米研究会 「どっこん水」が栽培した、減農薬、減化学肥料栽培米コシヒカリ(新潟県認証済)の中から、特別に大粒の米を選りすぐってもらい原料としています。それはコシヒカリが酒造好適米(酒米)に比べ小粒のため、60%という高精白に耐える事が出来ないからです。米粒の周りのタンパク質や脂肪は酒の雑味のもととなります。これを精米して取り去る事により、純米吟醸酒特有のほのかな吟醸香と芳醇な味わいがうまれました。
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[ 命名 ] ・・・
中条町(現胎内市)には、蔵元も地酒も無い事から「中条町にも地酒がほしい」「新しい名産にしたい」「この酒を町の活性化に役立てたい」との考えがあり、同町では酒の名前を公募しました。 たくさんの応募があり、その中から「ゆめ板額」と命名されました。
[ 板額御前 ] ・・・ はんがくごぜん
「ゆめ板額」という名前は、平安末期に同町で誕生、活躍した板額御前に由来するものです。
板額御前は、平安時代末期、荘園 奥山荘(旧中条町)の領主 城 資国(越後平家の豪族)の娘として誕生。建仁元年(1201年)春、兄 長茂が鎌倉で源 頼家に反乱を企てた事件に関連して城氏の本拠地 鳥坂城が鎌倉幕府から討伐を受ける。その合戦のおり百発百中の矢を放ち敵味方を驚かせる大活躍。
しかし奮闘むなしく囚われて、鎌倉の二代将軍 頼家の前に引き出された際、その美しさと堂々と振舞う姿に、甲斐国 浅利與一義遠が一目惚れ。
乞われて義遠公の妻となり、甲斐国にて「板額御前」と慕われて後世を幸せに暮らした。のちに「吾妻鏡」に鳥坂城の女傑、美人武者と紹介され、静御前、巴御前とともに三大御前の一人と称された。
【 新潟日報 】 2006年(平成18年) 7月26日(水曜日) 「ゆめ板額」 麗し10歳
中条町特別栽培米研究会 「どっこん水」 http://www.tokusai.net